講師よりの案内 井上 有子

フェミニスト神学の基礎を学ぶ講座です。伝統的な教義や信仰理解を大切にする改革派ではフェミニスト神学は発展しないと考えられてきました。というのも女性の解放や平等に力点を置くフェミニスト神学は伝統的な神学が男性の視線によってのみ論じられ、女性の被差別の状況は度外視されてきたことを明るみにするからです。けれども「御言葉によって変えられる」ことをモットーに掲げる改革派でこそフェミスト神学の教えは成果を発揮すると私は考えています。というのもフェミニスト神学は女性の人間性を高める聖書解釈および神学は神聖であり、神との関係をしっかりと反映し、救済のメッセージを伝え、救いの共同体の働きに寄与できると考えるからです。ここに希望があります。改革派神学との共通点もあります。フェミニスト神学は批判的な解釈のプロセスを通して、聖書は自由と解放に取り組むための霊的なヴィジョンと原動力を与えると教えます。改革派信徒の三分の二は女性です。女性として瑞々しい信仰に立ち、教会の頭であるキリストにより良くお仕えするために、共にフェミニスト神学から学びましょう。

■誰にとっても安全な講義環境を講師・受講者が共に目指します。「非難(他人の欠点を一方的に責める)」を避け、「批判(物事の良し悪しを論理的に指摘し、建設的に意見を述べる)」する姿勢を尊重します。パワハラ・セクハラ・モラハラ・レリハラ(宗教ハラスメント)などのハラスメントを行う受講生の退室を求めることがあります。性的マイノリティへの誹謗中傷はなさらないでください。

■開講日時:毎週火曜日 7 時~8時半(講義60 分・休憩5 分・質疑応答25分)

■開催日:1 月7 日、14 日、21 日、28 日、2 月4 日、18 日、25 日、3 月4 日(2 月11 日は「信教の自由を守る日(建国記念日)」のため休講)

■テキストは講義に応じて適宜メールにてお送りします。

■メールにても質疑応答に応じます。質問者の了承を得て講義内で紹介し、議論の足掛かりとして取り上げることがあります。